激闘の末...平野2度目の銀

02/14 18:20
平昌(ピョンチャン)オリンピック6日目も大興奮。日米の天才スノーボーダーによる歴史的な勝負は、逆転に次ぐ逆転の末、最後の最後に決着がついた。
2大会連続銀メダルの快挙にも、全く笑顔を見せなかった平野歩夢選手(19)。
その横には、満面の笑みで喜びをあらわにするスノーボードの神様、ショーン・ホワイト選手(31)の姿。
神様の背中を追い続けた平野選手が、この大舞台で、歴史的な名勝負を繰り広げた。
半円状のコースを舞台に、ジャンプの高さや技の完成度を競うスノーボード・ハーフパイプ。
1回目に転倒した平野選手は、続く2回目に圧巻の演技を見せた。
5メートルを大きく超えるジャンプと、縦に回りながら横に4回転するというオリンピック初となる究極の連続技に成功。
95.25の高得点をたたき出し、ショーン選手を抜き、トップに立った。
3回滑走し、最高得点を競い合うハーフパイプ。
残る演技は1回。
神様超えを果たしての金メダルに、期待が高まった。
スノーボードを始めたのは、4歳のころ。
小学4年でプロ契約するなど、天才少年として頭角を現した平野選手の憧れの存在だったのが、当時からスーパースターとして君臨していたショーン選手だった。
1月のワールドカップでは、ショーン・ホワイト選手が100点満点をたたき出し優勝。
同じころ、平野選手も、アメリカで行われた「Xゲーム」で、14日の決勝2回目でも披露した4回転の大技を繰り出すと、本場アメリカの実況もエキサイト。
異次元の強さを誇っていた2人が、真の世界一をかけて挑んだオリンピック。
2月6日に平昌入りした平野選手の髪形は、まるで「ドラゴンボール」のスーパーサイヤ人。
戦闘力抜群のヘアスタイルで挑んだ、神様超えの大一番。
残る演技は、1回。
しかし、勝負の最終演技で平野選手は、3回目は転倒。
着地で転倒し、得点を伸ばすことができず、メダルの色は最終滑走、ショーン・ホワイト選手次第となった。
これぞスーパースターの真骨頂。
最後の最後に、完璧な演技を見せつけた。
97.75。
土壇場で、平野選手を逆転し金メダル。
喜びを爆発させるショーン選手の横で、立ち尽くした平野選手。
世界が息をのんで見つめた名勝負。
北海道・札幌のスキー場では、ハーフパイプ合宿中のジュニア選手らも、くぎづけに。
全長180メートルという巨大なハーフパイプコース。
壁の高さは、およそ7メートル。
「リップ」と呼ばれる縁の部分からコース上を見下ろすと、その高さがわかる。
この斜面を、最高時速60kmで駆け上がり、5メートルを超えるジャンプをしながら、技を繰り出すハーフパイプ。
危険と隣り合わせの舞台で、死闘を繰り広げた2人の天才。
ショーン・ホワイト選手は「アユムが追い越してきて、予想外だったよ」と話した。
その明暗を分けたのは、それぞれの最終演技。
転倒し、得点を伸ばせなかった平野選手と、土壇場で力を見せつけ逆転したショーン選手。
そこに、平野選手にとっての金メダルの壁があった。
トリノ五輪代表・成田童夢さんは「見えない壁があるのは、金と銀の差。平野選手は確かにすばらしい演技で、非の打ちどころない演技だったが、五輪でとなると、勝負強さはショーン選手の方がある」と話した。
そして平野選手も「最後は、2本目以上のことを、自分の頭では考えて、そこが最後、滑り切れていたならという、少しの悔しさを感じている」と振り返った。

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