“消えた記者”米vsサウジ応酬 対応めぐり非難の声

10/15 19:36
消えたサウジアラビアの記者。
サウジアラビア側の不透明な対応に、世界から非難の声が上がっている。

サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏が行方不明になってから、14日目の朝を迎えた。
総領事館前には、今も多くのメディアが24時間態勢で総領事館の動向を張りついて見張っている。

14日、トルコのエルドアン大統領とサウジのサルマン国王が、事件後、初めて電話会談し、対応を協議。

一方、カショギ氏の婚約者が更新したSNSには、「きょうは彼の60歳の誕生日。レストランで誕生日を祝う予定でした。だけど彼はどこにいるの? わたしの夢は殺された」と投稿されていた。

カショギ氏が訪れたサウジ総領事館の捜索は、トルコ側が血痕の検査を希望しているのに対し、サウジ側は目に見える範囲での捜索を希望。

対立していると、地元メディアは伝えている。

こうした中、アメリカ・トランプ大統領は、アメリカCBSテレビの単独インタビューに答え、サウジ政府が関与していた場合は、厳罰を科す考えを明らかにした。

トランプ大統領は、「真実ならば、われわれは大変怒りを覚えるだろう。われわれは真実を究明する、厳しい処罰が下されるだろう」と述べた。

これに対し、サウジ政府は14日、声明を発表し、制裁が発動されれば報復すると警告。

国営サウジ通信は、「われわれをおとしめようとする行為を完全に拒否する。サウジアラビアをおとしめる者は、いずれ消滅するだろう」とした。

一方、トルコ政府に近い地元紙サバハは13日、カショギ氏がアップルのスマートウオッチを身につけ、総領事館を訪問していたと報道。

サバハによると、サウジの警備チームがカショギ氏を殺害した際、アップルウオッチに音声が録音され、それがアップルのデータ保管共有サービス「iCloud」に登録されていたという。

ITジャーナリストの三上洋氏は、「アップルウオッチ用のボイスレコーダーというアプリがある。カショギ記者は、このボイスレコーダーアプリを使ったのではないか」と話した。

このアプリを使うと、アップルウオッチに収録された音声データは、自動的にiCloudに保存され、スマートフォンやパソコンなどからの視聴が可能。

ITジャーナリストの三上洋氏は、「自分の身に何か起きるかもしれないと、危機感を持っている。自衛のために、アップルウオッチで録音していたであろうと思う」と話した。

サバハは、サウジ側がカショギ氏のアップルウオッチに気づき、音声データを消去したものの、全てを消去することはできず、トルコ当局が音声データの一部を入手したとも伝えている。

一方、今回の問題をめぐり、新たな波紋が。

10月23日からサウジの首都・リヤドで開かれる、「砂漠のダボス会議」とも呼ばれる国際的経済フォーラム。

2017年の会議には、サウジのムハンマド皇太子と10兆円規模の巨大ファンドを立ち上げたソフトバンクグループ・孫正義社長の姿もあった。

ムハンマド皇太子は、「(会議は)世界で新たなものを創造しようと夢見る人たちのプロジェクトです」と話していた。

しかし2018年は、記者殺害疑惑を受け、アメリカ金融大手のJPモルガンや自動車大手のフォード・モーターなど、グローバル企業が会議への参加中止を次々と表明。

また、ニューヨーク・タイムズなど、メディアも参加を取りやめ、影響が広がっている。

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