「台風」と「塩害」で桜が開花 来年の春は大丈夫!?

10/17 19:02
冬の足音が近づく中、各地で相次いでいるのが桜の開花。
これには、台風が関係していた。

17日朝、北海道内では、数地点で氷点下の気温を観測。
展望台からの眺めが人気の石北峠では、水たまりに氷が張り、草木などがうっすらと雪化粧するなど、冬の足音がさらに近づいている。

その一方で...。

東京・大田区の多摩川沿いで見つけたソメイヨシノ。
春に人々の目を楽しませる桜が、秋真っただ中の今、咲いてしまっている。

この季節外れの桜の開花現象は、10月に入って、全国で確認されている。

和歌山県の南西部に位置する、みなべ町でも、10月7日にソメイヨシノが数輪開花。

そして、宮城・仙台市内にある仙台城跡では、春の花であるシダレザクラが、10月初めから白い小さな花を咲かせている。

観光客は、「とてもうれしいです。来てよかったなと思いました」と話していた。

気象サイト「ウェザーニュース」によると、季節外れの開花現象は、関東南部や東海、近畿地方を中心に、九州や東北など、広いエリアで確認されているという。

なぜ、このような秋の開花が、各地で起きているのか。

日本花の会・樹木医 西山正大さん
「台風による強風の影響と、潮風の塩害の状況があって落葉してしまったので、こういう状況にあると思う」

台風の発生が相次いだ2018年。
特に9月末に上陸した台風24号では、全国55地点で、観測史上1位の最大瞬間風速を記録し、建物の倒壊などの被害を出した。

さらに、台風の強い風によって巻き上げられた海水が付着したことで、停電や木の葉が枯れるなど、塩害も報告された。

季節外れの桜の開花も、この台風と塩害によるものだという。

その理由は...。

日本花の会・樹木医 西山正大さん
「葉っぱがなくなって、芽を眠らせる物質が供給されなくなってしまって。アブシシン酸という、植物ホルモンがあるんですけど」

本来、桜の花の芽は通常、4月から8月に作られるが、花芽の付け根についている葉っぱから成長を抑制する植物ホルモンが出ているため、花芽が開くことはない。

しかし、2018年は台風が多く、強風や塩害の影響で葉っぱが落ちてしまったことで、植物ホルモンが送り込まれなくなり、その後も、気温の高い日が続いたため、季節外れの開花につながったとみられている。

この現象を気象庁では、「時にあらず」の意味で、「不時現象」と呼んでいて、2006年にも同様の現象が各地で報告された。

気になるのは、秋に咲いてしまった桜の花が、本来の季節である来年の春には、どうなってしまうのかということ。

日本花の会・樹木医 西山正大さん
「花芽の数は決まっているので、この(咲いている)芽が来春に芽吹くということはない。(今)咲いている花の数が、そもそも少ないので、(来春の)花数が少なくなっているというほどの影響はない」

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