KYB 建物70件公表 免震装置データ改ざん

10/19 18:14
免震装置のデータ改ざん問題で、KYBが記者会見を開き、データが改ざんされた装置が使われている建物名を公表した。

KYB取締役専務執行役員・斎藤圭介氏「このたびは、このような不適切行為を起こしまして、誠に申し訳ございません」

KYBが公表した不適切な装置が使われたり、使われた疑いがある建物は70件で、国の基準に不適合なのは、愛知県本庁舎や農林水産省庁舎、大阪府警察学校など11件、顧客の基準にあわない建物は、名古屋市本庁舎や品川区総合庁舎など17件で、全国であわせて28件。

今回、公表されたのは、所有者の了解が取れた建物で、マンションなどの住宅は公表されなかった。

データが改ざんされ、不正の疑いがある装置は、全国987の高層ビルや病院などで使われている可能性があり、KYBは、不正が判明した装置は、原則すべて交換する方針だが、交換の必要な装置が1万本を超え、交換が完了するのは、最短でも2020年9月以降になるとみられている。

19日、KYBが公表した、問題のオイルダンパーが使われている建物だが、対象となっていた987件のうち、70件が公表され、そのうち11件が国の基準を満たしていない不適合という発表になっていた。

例えば、愛知県本庁舎、中央合同庁舎第1号館、大阪府警察学校本館・厚生棟などとなっているが、さらに、顧客との基準を満たしていないというものも17件公表されている。

KYBは、不正が認められたダンパーは、原則としてすべて交換するとしている。

正確な数はわかっていないが、これまでに1万本を超えているという。

交換が完了するのは、最短でも2020年9月以降になるともみられている。

万が一、オリンピック施設に使われているとなると、オリンピックには間に合わなくなるといった考え方もできる。

そもそも、この問題のダンパーというものは、地震の揺れを吸収してくれる役割がある。

現在、地震対策としては、主に3つの構造が挙げられている。

1つ目は、「耐震」。
これは、柱など、そもそもの強度を高めて、揺れに耐えるという構造。

2つ目は、「制振」。
柱や梁(はり)などにダンパーを組み込んで、このダンパーが伸び縮みすることで、地震の揺れを吸収してくれる。

そして、3つめが「免震」。
これは、建物を地盤から離して、ダンパーなどの免震装置を使用して、揺れを直接、建物に伝えないようにしている構造。

今回、KYBから公表されたのは、免震装置での公表70件というものだった。

地震が起きた際、建物の揺れを小さくしてくれる順番というのは、「免震」、「制振」、「耐震」という順番。

この建物の揺れを抑える技術にくわしい、東京工業大学の笠井和彦特任教授によると、「制振」で使われているダンパーの交換というのは、特に手間がかかるという。

ダンパーというのは、壁の中に設置されていることが多いため、その場合は、いったん壁を壊して交換する必要が出てくる。

工事というのは、1カ所につき、1週間程度かかる可能性を指摘していて、その間というのは、部屋が使えなくなったり、建物自体の利用にも大きな影響が出てくるという。

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