この冬「ガソリン」高くなる? “イラン制裁”で日本は

11/05 18:59
高騰が続くガソリンの小売価格は、現在160円前後と、4年ぶり高い水準になっている。
その背景の1つが、アメリカのイランに対する経済制裁予告。
これによって、原油の供給量が不足してしまうのではないかという懸念が広がっていた。

そして、ついに5日、その制裁が発動する。
ガソリン、これからどうなってしまうのか。

東京都内にある東京商品取引所。
このところ高値が続いていた原油だが、2018年4月の原油の先物価格は、1kLあたり前日より690円安い、4万9,430円で取引を終えた。

この価格下落の背景にあったのは、アメリカが、日本時間5日午後2時すぎに発動したイランに対する経済制裁。
各国に、イラン産原油の輸入などを停止するよう求めたもの。

トランプ大統領は、「対イラン制裁は、これまで科した中で最も強力だ。イランに何が起こるか見てみよう」と述べた。

トランプ大統領は、前のオバマ政権が欧米など6カ国で結んだイラン核合意から、2018年5月に離脱。

そして8月には、イランの鉄鋼貿易などを対象に、核合意で解除していた制裁を復活させるとして、制裁の第1弾を実施していた。

経済制裁第2弾となる今回は、金融機関なども対象とした大規模なもの。

イランの主要な輸出品の原油を標的にした最強の制裁で、イラン経済には、すでに大きな影響が。

イランでは、各地で反米デモが行われるなど、混乱が広がっている。

イランのロウハニ大統領は、制裁を打ち負かし、原油輸出を続けると宣言。
アメリカとの対決姿勢をあらわにした。

ガソリン代をはじめ、クリーニング代など、さまざまなものの価格に大きな影響を与える原油価格。

レギュラーガソリンが146円。
まだまだお財布には厳しいといった声も聞かれるが、東京・世田谷区にあるのガソリンスタンド「シンエネ八幡山SS」では、ピーク時に比べて、7円ほど値下がりしたという。

利用者は、「車で移動することが多いので、1回の金額が10円違うと、かなり違う」と話した。

こうした制裁の余波は、今後、日本にも及ぶのか。

日本エネルギー経済研究所の永田安彦さんは、「市場にイランの原油が、これまで通りある程度流れることで、(原油価格は)いったん落ち着く可能性はあると思います」と話した。

アメリカは今回、日本を含む8つの国などについては適用から除外し、最大で180日間イラン産原油の輸入を認める方針を示した。

専門家によると、その間は、世界市場にイラン産原油が出回るため、原油価格が安くなる見通しだという。

しかし、それを過ぎると。

永田安彦さんは、「市場に出回る原油が減ってしまうことで、供給が減ってしまって、価格が上昇する可能性はあると思います」と話した。

180日が過ぎたあとは、日本などに対しても輸入禁止を求める見通しのトランプ政権。

今後、原油価格が再び不安定になるリスクが指摘されている。

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