「強い国境」は中間選挙の“追い風”? 緊迫の町は今...

11/06 19:27
トランプ政権の2年間を評価する、中間選挙の投票がまもなく始まる。

アメリカを目指して北上を続けながら4,000人規模に膨れ上がったキャラバンに対して、軍を派遣し、国境を守ると強硬な姿勢を崩さないトランプ氏。

はたして、選挙の結果にどのような影響を与えるのか。

どこまでも続くかのように思える高い壁。
ここは、メキシコと国境を接するテキサス州マッカレン。

移民の侵入を防ぐ国境の壁の重要性について、選挙戦で、たびたび強調したアメリカのトランプ大統領。

トランプ大統領「強い国境と安全なコミュニティーが欲しいなら、共和党に投票しろ」

まもなく投票が始まる、アメリカの中間選挙。

トランプ大統領は、選挙戦最終日のに、娘のイバンカ補佐官らも投入して支持を訴え、自身への審判となる選挙に臨む。

メキシコとアメリカの国境は、全長およそ3,200km。

そのうち、およそ3分の1にあたる1,100kmには、トランプ大統領が就任する前から壁が存在していた。

国境の壁建設を公約の柱としてきたトランプ大統領は、2018年3月、カリフォルニア州に自ら足を運び、壁の試作品を視察。

しかし、トランプ政権の発足以降、新たに作られた壁は、まだ10月に完成したおよそ3kmしかない。

そのトランプ大統領が、今回の選挙戦で強い国境を強調する理由の1つとみられるのが、安住の地を求め、アメリカを目指して北上している移民の集団「キャラバン」。

治安の悪化が目立つホンジュラスなどから、移動を始めたキャラバン。

10月中頃は、160人ほどの集団だったが、現在は4,000人規模にまで膨れ上がっている。

その半数近くは、すでにメキシコの首都・メキシコシティに到着した。

メキシコとの国境の街・テキサス州マッカレンでは、軍の車両が次々と国境近くの場所に運び込まれてきていた。

ここは、メキシコから多くの人が徒歩で入国してくる街で、キャラバンが目指す先の1つと考えられている。

トランプ大統領は、中間選挙の直前、国境に最大1万5,000人の軍を派遣すると発表。

さらに、得意のツイッターでも「不法移民のルイス・ブラカモンテスは、わが国民を殺害した。民主党が彼を入国させた」と、不法入国した男が警察官を殺害した事件を引き合いに、不法移民に対する痛烈な選挙キャンペーンを展開。

しかし、キャラバンが国境に到達するのは、選挙のかなりあととみられているうえに、軍は不法入国者を直接取り締まることはできない。

そのため、野党の民主党は「トランプ大統領の単なるパフォーマンスだ」と批判している。

トランプ大統領がアピールする“不法移民対策”。

国境付近の住民は「(軍がいるのは)いいことだと思う。暴れたり、何か起きたらすぐに対応できるから」、「絶対(トランプ大統領の)共和党に1票入れる。彼らが唯一、わたしたちを守ってくれる」などと話した。

アメリカに迫るキャラバンへの対処が、選挙戦の行方を左右する1つの鍵となるとみられる。

移民問題は、中間選挙にどういう影響を与えるのか。
アメリカの有権者の関心事項を調べたロイター通信の世論調査にはっきり出ている。

2018年の半ばぐらいまでは、移民問題への関心度というのは5番目ぐらいだったが、いわゆるキャラバンが報じられ始めた10月以降、急激に上昇して、直近の調査では経済や医療保険と並んで最も関心の高いトピックとなっている。

こうしたアメリカの世論の変化について、産経新聞の古森義久客員特派員に聞くと、「人種差別につながる懸念もあり、アメリカで移民規制の声は出しにくい。しかし、不法移民の取り締まりに対する賛意は根強いし、民主党も不法移民の入国を認めるとまでは言えない」と分析している。

トランプ大統領は、通商問題では相手国に黒字削減を求め、安全保障問題では各国に対し防衛努力を求めている。

これは、もはやアメリカに余裕はなくなって、きれいごとが言えなくなった証拠ともいえ、移民問題に対するアメリカの懸念の高さもその1つの証拠といえそう。

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