飲酒運転で19歳専門学生死亡 「危険運転」で初公判

11/08 19:22
19歳の専門学校生が飲酒運転の車にはねられ、死亡した事件。
危険運転にあたるのか、注目の初公判が開かれた。

北海道・登別市の住宅。
夕方になると、家族は決まって、部屋に明かりをつける。

修平さんの母親・森口博子さん(56)は「7月20日に、20歳の誕生日に友達が飾りつけに来てくれて」、「これが実習の時に履く予定だった靴。これが介護学校でいつも履いていた、修平お気に入りの靴」、「時計も修平の時計。まだ動いているのに...、ちゃんと」と話した。

母が愛してやまなかった息子・森口修平さんは、まだ19歳だった。
その命が突然、奪われたのは、2017年11月の夜。

自宅近くの横断歩道を渡っていた森口さんは、飲酒運転で信号無視をしてきた車にはねられ、頭蓋骨が破裂するほどの衝撃を受けて死亡した。

車を運転していたのは、藤森雄三被告(40)。

逮捕当時、「ジョッキでビールを数杯飲んだ」と供述。
呼気からは、基準値のおよそ3倍のアルコールが検出された。

そして、8日午前9時半ごろ、亡くなった森口さんの遺族が、初公判を迎えて、遺影とともに裁判所の方に入ってきた。

危険運転致死罪などの罪に問われた、藤森被告。

8日、札幌地裁の初公判冒頭、起訴内容について裁判官から聞かれた藤森被告は、何も語らず黙秘した。

弁護側は、「赤信号には気づいて、ブレーキをかけたが、間に合わなかっただけで、危険運転にはあたらない」などとして、あくまでも過失であったことを主張。
検察側と争う姿勢を示した。

目撃者は「助手席に乗ってた女性が泣いて、このあたりを走りまわっている感じで。『人をはねたんですか?』と聞いたら、『はい、はねました』と答えて。(藤森被告)顔は赤いかなって気はしていたが、事故の直後なので興奮してたかなと」と話した。

事件直前、酒気帯び状態で、別の車とカーチェイスを繰り返していた藤森被告。
その揚げ句、接触事故を起こすと、相手側の通報を恐れて逃走。

その途中、赤信号の交差点に時速90km以上のスピードで進入し、森口さんをはねた。

「人の命を助けたい」と、看護師を目指していた森口さん。

修平さんの母親・森口博子さんは、「買い物に行っても、夕食の食材を買いに行ったはずなのに、気がついたら、カゴの中におやつなど、修平の好きなものばかり。そんな感じで、この1年暮らしてきました。相手がどんなふうに、つらい思いをした修平に償いをするか考えるようになってきた」と話した。

修平さんの父親・森口幹博さん(56)は、「酒飲んで運転して、スピードを出して人をはねる。危険運転以外の何ものでもない」と話した。

8日の初公判で、検察側は「藤森被告は、飲酒運転の発覚を免れるために逃走中で、森口さんをはねる直前にも、2カ所で赤信号を無視していた」と指摘。

対する弁護側は、「接触事故を起こした相手から、同乗者を守るため逃走した。2017年6月に、左目の視力が低下する病気になった」などと、赤信号を無視する意思はなかったと主張した。

初公判を終えて、遺族側の弁護士がコメントを読み上げた。

修平さんの父親・幹博さんのコメント「憤りを感じている。被告人が、自分のしたことをどう思っているのか遺族にはわからない。伝わらなかった」

(北海道文化放送) (北海道文化放送)

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