正恩氏の「巨大な肖像画」 異例...登場の狙い

11/08 19:40
北朝鮮の空港に出現した、金正恩(キム・ジョンウン)氏の巨大な肖像。
異例の出来事は、何を意味しているのか。

11月5日、北朝鮮メディアが放送した映像。

平壌(ピョンヤン)国際空港に掲げられた笑顔の金委員長を描いた、縦およそ3メートル、横およそ2メートルの巨大肖像画。
隣には、この日、北朝鮮入りしたキューバの元首、ディアスカネル国家評議会議長の肖像画もある。

巨大な肖像画は、晩さん会の会場にも飾られていた。

この金委員長の肖像画について、専門家の拓殖大学大学院・武貞秀士特任教授は、「金正恩委員長の肖像画を、大きなものを公の場に掲示するのは、初めてのこと」と話した。

なぜ、金委員長の巨大な肖像画が突然、このタイミングで登場したのか。

武貞氏によると、北朝鮮ではこれまでも、歴代の最高指導者を神格化するため、肖像画を利用してきた。

各家庭でも、天井近くの壁に、金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記の肖像画を掲示。

こうした肖像画を掲示する際は、肖像画より上に人が立つことがないよう、高い位置に掲示することが義務づけられているという。

また、肖像画だけではなく、銅像なども各地に設置し、市民が花をささげるなどして崇拝している。

平壌市内にある、「青年運動史跡館」と呼ばれる、展示館内の巨大パノラマ。
絵画のように見えるが、よく見ると、精巧に作られた、ろう人形。
これも、神格化の一環。

さらに、金日成主席と金正日総書記の肖像を描いたバッジ。
12歳になると市民に配られるもので、外出する際は、必ずこのバッジを身に着けていなければならないという。

肖像画や銅像などは、北朝鮮の美術団体万寿台創作社が製作している。

今回の金委員長の巨大肖像画について、韓国の一部メディアは、独裁体制強化の動きとする北朝鮮研究者の見方を伝えた。

武貞特任教授は、「ことしに入って、中朝首脳会談3回、南北首脳会談3回やって、アメリカとの首脳会談も終えて、外交的に非常に自信をつけてきました。この業績をもとに、3代目の金正恩委員長を神格化するのは間違いない」と話した。

米朝首脳会談など、外交的な業績をもとに、金委員長の神格化を進める北朝鮮。
その米朝関係にも新たな動きが。

アメリカのトランプ大統領は、「(次の米朝首脳会談は)来年のいずれかの時点だ。来年のいずれか早い時期だ」と述べた。

2019年の早い時期に2回目の米朝首脳会談を行う意欲を見せた、アメリカのトランプ大統領。

ところが、アメリカ国務省は、これに先立つ7日、ニューヨークで8日に行われる予定だった米朝高官会談を急きょ、延期した。

アメリカのワシントン・ポスト紙は7日、関係者の話として、「トランプ氏が9日にフランス訪問に出発するため、トランプ氏と会談ができないと伝えられた北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長が、訪問を取りやめた可能性がある」と報じている。

トランプ大統領は、「(完全なる非核化は...?)われわれは、北朝鮮の状況に非常に満足している。われわれは、うまくいっていると思っている。われわれは急いでいない」と述べた。

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