日産は「多額損害の被害者」 “3度目逮捕”は思惑通り?

12/21 18:25
保釈目前だったはずが、一転、急転直下の再逮捕。
これは、日産の未来にどんな影響を与えるのか。

ゴーン容疑者、3度目の逮捕容疑に注目。

世界に速報された、カルロス・ゴーン容疑者の再逮捕。

これにより、ゴーン容疑者の拘置所生活は、さらに長引くことになった。

ゴーン容疑者が会長兼CEO(最高経営責任者)を務める、ルノーの本社があるフランスでは、「この事件については、興味深くフォローしています」、「この事件は不思議です。(拘束が)もう1カ月続いていて、長く感じる」などといった声が聞かれた。

ゴーン容疑者、3度目の逮捕の容疑は“特別背任”。

その構図は、ゴーン容疑者はまず、2008年のリーマンショックの際に、自身の資産管理会社が抱えた18億5,000万円の評価損を含む金融取引契約を、日産に移して、損失を与えた疑いが持たれている。

さらにその後、巨額の損失を含む契約を、自身の資産管理会社に戻したが、その際に、信用保証をしてもらったサウジアラビア人の知人の会社に、謝礼として、日産側からおよそ16億円を振り込ませた疑いも持たれている。

当時の日産といえば...。
リーマンショック後の2009年2月、大幅な赤字に転落したとして、世界で2万人の従業員を削減すると発表したゴーン容疑者。

今回の容疑が事実であれば、日産に私的な損失を押し付ける一方で、大規模なリストラを進めようとしていたことになる。

では、日産にとって、今回の再逮捕は、どのような意味を持つのか。

日産やゴーン容疑者を20年にわたり取材してきた井上久男氏は、「日産は“してやったり”と受け止めていると思う。『特捜部が特別背任で再逮捕』ということは、日産は、ストーリーとして描いていたと思う。特別背任になると、“ゴーン容疑者個人が”、“自分の私腹を肥やすために会社に損害を与えたんですよ”と位置づけることができる。それを、『社会』にも『株主』にも、理解してもらいやすい」と話した。

つまり、会社に損害を与えた疑いで再逮捕されたことで、「日産側が被害者、ゴーン容疑者が加害者」という構図が明確になり、いわば、日産の“思惑通りの展開”になってきたという指摘。

井上久男氏は、「日産の思惑である、“ゴーン容疑者を、日産からもルノーからも追放する”ということができる。そのために、ルノー側に、今回の社内調査データを、丁寧に開示するということをやってくると思う」と話した。

一方、ゴーン容疑者の側近で、前代表取締役のグレッグ・ケリー被告については、21日午後、弁護士が保釈を請求。

これが認められれば、週明け以降にも、保釈される可能性がある。

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