東京タワー きょう“誕生日” 小さな写真店が見続けた60年

12/23 18:21
青空に伸びる東京タワー。

そのすぐ近くに、小さな写真店「フォトサービス・マツナガ」がある。

店主の田島みどりさん(70)は、四季折々のタワーの姿をカメラに収めてきた。

田島みどりさん
「ずっと見続けていた対象だし、見続けられている間柄」

8mmフィルムに記録された、60年前の貴重な映像。

神社の境内で、ラジオ体操をする子どもたち。

その後ろに、東京タワーが見える。
塔のてっぺんは、未完成。

一方、建設中のタワーを間近にとらえた写真。

上に登ってみると、塗装職人が、命綱もつけずに作業している。

1958年に開業した東京タワー。

当時は、世界一の高さを誇り、全国から見物客が押し寄せた。

しかし、高度経済成長期に入ると、高層ビルが並び、存在感もかすんでいった。

そして、写真店にも大きな転機が。

初代店主である父・松永壽郎(じゅろう)さんが、事故で亡くなってしまった。

みどりさんは、母と一緒に店を継ぐ決心をした。

田島みどりさん
「お客さんが励ましてくださった。『やめちゃダメ』と。じゃ、いけるところまで頑張ってみようと」

時代が平成に入ると、東京タワーは、再び輝きを取り戻した。

ライトアップ。

東日本大震災の復興へ祈り、東京オリンピックまで1,000日。
その時代を映す鏡となってきた。

そして23日、東京タワーは還暦を迎え、みどりさんも70歳になった。

人生の節目を迎えたことで、2019年、店をたたむ決意をした。

この日、みどりさんが訪れたのは、お気に入りの場所。

田島みどりさん
「ちょうどここが、わたしはおすすめ」

そこに写し出されたのは、凛(りん)とたたずむ、東京タワーの姿。

田島みどりさん
「自分にとっての定年の時が来たなと思って。その日までは、元気にいつも通り、店に立っていたいと思います」

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