花のプロによるイルミネーション 闇に咲く光の花々

12/25 11:10
栃木・足利市にある「あしかがフラワーパーク」。

冬の澄んだ空気と花々の香りに包まれていた園内は、夜になるとその表情を一変させる。

光の睡蓮...光の薔薇...。
450万球のイルミネーションの光の花が咲き乱れ、来園者を幻想的な世界へと誘う。


「あしかがフラワーパーク」は、樹齢150年の大藤で全国的にも知られている。

春に見頃を迎える藤の花。その藤棚が真冬に光の花として咲き誇る。

畳600枚分の空間に、「咲き始め」「満開」「舞い散る」までが、イルミネーションで表現されている。

全国の夜景にくわしい専門家・夜景鑑賞士が選ぶ、全国イルミネーションランキングの「イルミネーション部門」で3年連続第1位に選ばれ、日本三大イルミネーションの一つに数えられている。

イルミネーションのアイデア・デザイン・施工から取り付けまで、すべて日頃生きた植物を育てているスタッフで行う。

花や木を知り尽くした専門家だからこそ、薔薇や睡蓮、藤などのその細部まで徹底的にこだわっている。

光を凝視すると、花弁の1つ1つが忠実に再現されている。

花の色にもこだわりがある。

きばな藤の花の色は、電球の色ではない。花の色を再現するため、スタッフが全て手作業で色を塗っている。

あえて手塗りにしているのは、自然に近い微妙な色合いまでも再現するためだ。

「あしかがフラワーパーク」のシンボルでもある藤棚のイルミネーションも、花を知り尽くした担当者が1輪1輪、ていねいにキャップを取り付ける。

花房の向きや大きさ、垂れ下がりの様子などが自然に見えるように、細かく調整するという。

こうして、花をめでる気持ちによって、まるで本物の睡蓮や藤棚が光り輝いて見えるような没入感が生まれるのだ。

「あしかがフラワーパーク」広報担当者が、来園者から届いた忘れられない手紙の話をしてくれた。

それは、6年前にクリスマスイルミネーションを見た女性から寄せられたものだった。

“その日は彼と初めてのデートで、とても寒い日でした。きれいなイルミネーションを2人で見て回りながら、彼はかじかんだわたしの手をとってポケットの中で温めてくれました。それから3年後に、わたしは彼と結婚し、今は1歳になる娘がいます。ことし初めて、3人でイルミネーションを見に行こうと思っています。娘を乗せたベビーカーを押しながら見て回るので、ポケットの中で主人と手をつなぐことはできないけれど、3人の思い出をいっぱいポケットに詰めて帰ります”

「来園する人にとって、いつまでも記憶に残る特別な時間を過ごしてほしい」と、担当者は語ってくれた。

きょうも、夜のとばりが下りて、光の花が咲き誇る。


【あしかがフラワーパークまでのアクセス】
栃木・足利市迫間町607 TEL:0284-91-4939
車:東北自動車道の佐野藤岡ICより、国道50号前橋・足利方面に進み約18分
北関東自動車道の佐野田沼ICより、県道16号経由、県道67号足利方面進み約12分
電車:JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」下車 徒歩3分

【イルミネーションに関する情報】
2018年10月27日(土)〜2019年2月5日(火) ※12月31日は休園
夜の部 15:30〜21:00(平日) 15:30〜21:30(土日祝)

(執筆:取材撮影部 中村龍美、佐藤祐記カメラマン)

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