注目裁判、当局が取材妨害 地元メディアも“参戦”

12/26 19:24
3年以上拘束が続く、中国の人権派弁護士に対する初めての裁判が、ようやく26日に開かれるということで、取材に行ってみると、中国当局の必死の妨害に遭った。

大声が飛び交い、騒然とする中国・天津市の裁判所前。
FNNの記者が取材しようとすると、地元メディアまで警察と一緒になって取材を妨害してきた。

地元メディアの逆取材による取材の妨害。

中国当局による厳戒態勢の中、日本の地方裁判所にあたる、中級人民法院で開かれた注目の裁判。

被告は、中国の人権派弁護士だった。

妻、そして1人息子と写るメガネの男性が王全璋弁護士。

中国当局に国家政権転覆罪で起訴された。

王弁護士は、人権派弁護士として、中国当局が邪教と位置づける非合法の気功集団「法輪功」のメンバーの弁護人などを務めてきた。

ところが2015年7月、およそ300人にのぼる人権派弁護士や民主活動家とともに、中国当局に拘束された。

裁判が開かれないまま、3年以上も拘束され、国際社会は、王氏の拘束は人権侵害と批判の声を上げてきた。

そうした中で立ち上がったのは、王弁護士の妻・李文足さん。

李文足さんは2017年7月、「わたしは王全璋の妻です。きょうはここ(最高人民裁判所)に来て、わたしの夫を捜しています。彼はもう、行方不明734日にもなります」と、夫の安否を気にかける李さんは、人権派弁護士や活動家が弾圧を受けている中国の実態を、SNSを通じて発信。

その行動を制限するため、自身を軟禁状態に置く当局に対しては...。

李文足さんは4月、「あなたたち(中国当局)何をやっているのかわかるのか! あなたたちは無知だ! (夫が)拘束されて1,000日以上、生死不明なのに、夫を捜してどこが悪い!」と話していた。

12月17日には、李さんを含む人権派弁護士の妻4人が、夫の身柄拘束や拷問は違法だと訴え、髪の毛をそって抗議した。

李文足さんは、「彼ら(中国当局)は明らかに法律違反だ! (頭を)この形にして当局に抗議します!」と話した。

そうした中、身柄拘束から3年以上経過して、ようやく開かれたとみられる26日の裁判。

一部支援者が駆けつけたものの、警察によって連行されていった。

妻の李さんは、SNSで裁判の傍聴を呼びかけたが、自身は中国当局に行動を制限され、傍聴を認められなかった。

裁判は非公開とされ、これまでのところ、法廷での王氏の様子など、裁判の状況について当局からの発表は一切ない。

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