2019景気に“暗雲”!?

01/04 12:15
東京市場は値下がりで始まりましたが、2019年の景気の先行き不安を示す、あるシグナルがあります。
フジテレビ・智田裕一解説委員に聞きました。

2019年は、国内外で景気に影響する可能性のある出来事が続く。

3月には、アメリカの中国に対する新たな関税の猶予期限が切れるほか、イギリスがEU(ヨーロッパ連合)を離脱することになっていて、世界貿易が混乱すれば、企業業績に打撃となる。

そして日本では、10月に消費税が増税される予定で、消費を落ち込ませずに、増税を乗り切れるかが焦点。

(株価が下がっているが、この先の景気が心配)
株価が下落基調を強める中、お金を貸し借りする際の金利に、「炭鉱のカナリア」と呼ばれる、あるシグナルがアメリカで出ていて、世界の景気の先行きへの懸念が強まっている。

このシグナルは、炭鉱にカナリアを連れていくと、人間よりも先にカナリアが危険を察知するとされていたことになぞらえたもので、景気に起こる危険を前もって知らせてくれるというもの。

(どういうもの?)
2年など期間の短い金利に対して、5年、10年という長い期間の金利は、将来の景気についての市場の見方を反映している。

景気拡大が続くと市場が予想していると、長期の金利は期間が短めの金利よりも高くなるが、この先、景気が後退すると見込む場合は、長期の金利の方が低くなって、長短の金利が逆転する。

この金利の逆転が、近い将来の景気後退という危険を知らせる炭鉱のカナリアだというわけ。

アメリカの金利の実際の推移を見てみる。

長い期間の金利、5年国債の利回り(青い線)と、期間が短めの金利、2年国債の利回り(赤い線)を重ねてみる。

青い線が赤い線よりも下に来て、長短の金利が逆転するという危険のカナリアのシグナルのあとで、ITバブル崩壊での景気後退、さらにリーマンショック前後の金融不安での景気後退が、現実に訪れている。

そしてこのところ、金利差は縮まり、2018年の年末には逆転現象も起きていて、近く、アメリカの景気は後退し、日本にも波及するのでは、そんな見方が出ている。

景気が拡大してきた日本、アメリカともに、このまま続けば、2019年、戦後最長を更新する。

年明けの株価が下げの展開を強める中、息の長い景気回復を持続させることができるのか、正念場の1年となる。

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