使わせたくない兵器2019 日曜安全保障

01/06 18:18
日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく、「日曜安全保障」。

新年第1弾は「寝た子を起こすな! 使わせたくない兵器番付2019」。

ことし1年が平和な年になるのか、能勢伸之解説委員に、最新兵器の分析から占ってもらいます。

生野陽子キャスター「まずは『関脇』、ロシアの最新ミサイル事情」

能勢解説委員「『関脇』は、2018年3月、プーチン大統領自ら発表した極超音速ミサイル「キンジャール」の件なんです。『MiG-31』戦闘機の改造機に搭載されるんですけど、ひょっとしたら、これの地上発射バージョンを作るぞとプーチン大統領が言い出したから、大変なんです」

生野キャスター「ただ、INF(中距離核戦力全廃)条約で、射程500kmから5,500kmの地上発射弾道ミサイル、巡航ミサイルを廃棄する約束をしていますが、地上発射にしますと、それに反することになりませんか?」

能勢解説委員「プーチン大統領は、年末18日にアメリカとロシアだけでなく、ほかの国を加え、INFに代わる新たな条約の枠組みの必要性を訴えたんですね。ほかの国とは、明らかに中国のことを指しているようなんですが、プーチン大統領は、その交渉がうまくいかなかったら、水上艦や潜水艦から発射できる巡航ミサイル『カリブル』や、爆撃機から発射する巡航ミサイル『Kh-101』などの地上発射バージョン、つまり、INF射程の兵器をどんどん作るかもと表明したワケなんです」

生野キャスター「そこまで中国を意識する理由っていうのは、何なんでしょうか?」

能勢解説委員「そのカギを握るのが、兵器番付『大関』となる中国の『中距離弾道ミサイル』なんです。その代表格が、動く空母を狙える『DF-26』中距離弾道ミサイルで、すでに配備が始まっているんですね。さらに、『CM-401』対艦弾道ミサイルは、イージス艦を狙えるというふうにいわんばかりなんです。アメリカもロシアも、INF射程のミサイルは持っていないことになっているのに、INF条約に入っていない中国が、アメリカには届かないけどロシアに届いてしまう射程のミサイルを作り続けて、ロシアは中国が気がかりなはずなんですね。さらに、軍艦を狙えるミサイルなわけですから、アメリカ海軍や海上自衛隊の動きもけん制できるようになってきた。だから、日本の安全保障上からも無視できなくなってきた状態なんですね」

生野キャスター「では、使わせたくない兵器番付『横綱』は?」

能勢解説委員「謎だらけの中国、最新空母というわけですね。中国初の国産空母の動きが気になりますが、先ほど取り上げた『DF-26』などの対艦弾道ミサイルでアメリカの艦隊の動きを抑え込み、そこに中国の空母艦隊が乗り込んできたら、東アジア諸国と地域にとっては大変な脅威となるかもしれません」

生野陽子キャスター「2019年も、中国から目が離せませんね」

能勢解説委員「まず、INF条約をリセットして、いかに中国を巻き込んだ安全保障上の新たな枠組みが作れるかどうか、世界の安定にとって重要課題になるでしょうね」

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