“統計国会”本格論戦スタート 厚労相の責任 野党追及

01/30 17:43
統計不正問題で揺れる国会で、本格論戦がスタート。
各党の質問を分析すると、それぞれの思惑が見えてきた。

30日、代表質問が始まった“統計国会”。
安倍首相と野党の党首が、統計不正問題をめぐり、対決した。

立憲民主・枝野代表「こんないい加減な調査で幕引きを図ろうとした点でも、根本大臣の責任は重大であります」

国民民主・玉木代表「これはまさに“賃金偽装”、“アベノミクス偽装”といった、深刻な大問題です」

まず、立憲民主党の枝野代表は、首相に対し、根本厚労相の責任を厳しく追及した。

枝野代表「今回の件について、最初に報告を受けたのはいつなのか?」

安倍首相「本件については、昨年12月28日に厚労省から秘書官を通じて報告を受けた。しっかりと事案を精査するよう指示しました」

枝野代表「根本厚生労働大臣は、昨年12月20日に不正の報告を受けたとされています。なぜ、12月21日の確定値発表や、予算案の閣議決定を止めなかったのか」

根本厚労相「毎月の定例の業務として、事務的に公表したものであり」

枝野代表「事態の深刻さを理解しない根本大臣は、罷免すべきであります」

安倍首相「根本大臣には、引き続き、不足した給付の速やかな支払いや、今回の事案の徹底した検証、再発防止の先頭に立って、全力で取り組んでいきたい」

国民民主党の玉木代表は。

玉木代表「政府は、(来年度予算に)追加給付額として約700億円を計上していますが、本来支払うべき正確な額は不明なままです。根拠のない支出を含んだ欠陥予算案を、国会で審議することはできないはずです。総理の見解を求めます」

この玉木氏の質問に答える安倍首相が、胸ポケットから取り出したのは“黒縁眼鏡”。

答弁の読み間違いを防ぐためとみられるが、その姿は、父親の安倍晋太郎元外相にそっくり。

安倍首相「必要なデータの一部の存在が確認できていない期間についても、残されたデータから給付のための推計値を計算し、不足分の給付を行うこととしています。何とぞ、速やかにご審議いただくことをお願い申し上げる」

攻勢を強める野党の両代表は、30分ほどの質問時間のうち、統計不正問題に多くの時間を割いて追及した。

一方、与党は。

自民・二階幹事長「この問題の解決に向けて、安倍首相の決意を伺っておきたい」

統計問題に関する質問時間は、わずか1分13秒だった。

しかし、統計をめぐっては、賃金構造基本統計の調査が、調査員による配布・回収ではなく、郵送で行われていたうえ、厚労省が2018年11月、総務省に郵送調査への変更について相談していたことが新たに発覚。

ルール違反をルールの変更で隠そうとしていた疑いが浮上するなど、問題が深刻化している。

政府を追及する野党は、6党派の国会対策委員長が会談。

立憲民主・辻元国対委員長は、根本大臣の名前をもじって、「物事の問題の“根本(こんぽん)”、“ネモト”が問題なんだよ。“ネモト”の問題です。“ネモト”が腐っていたら、全部があきませんから」と話した。

野党側は、統計不正問題の調査を行った特別監察委員会のメンバーを入れ替えたうえで、調査をやり直すよう求めていくとしている。

自民党・小泉厚労部会長は、「厚生労働行政のすべては、国民の信頼がないと進まないと認識してほしい」と話した。

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